「石の牛」 現わる!

 8月28日、山門再建のさきがけとなる石垣工事が完了しました。5月28日の施行開始から数えてちょうど3ヶ月。
 特に梅雨明け以降は、異常なまでの猛暑の中、上田秀芳園の上田さん、四方さんには連日ご尽力いただき、ドッシリと、しかも風合いのある石垣を積んでいただきました。

 不思議なことがあるものです。先師・義海和尚と大阪の故・西村世外さんとの縁で、「牛の寺」としても知られる宝住寺ですが、石垣の鐘楼下に「寝そべった牛」が現れたではありませんか。
 私は上田さんに対して特に、「牛の寺」だから…とはお話ししていません。偶然にしては出来すぎです。きっと、生野(いくの)から来た石の中に、義海和尚と世外さんの思いが込められていたのに違いありません。よく見ると、小さい角もあります。今後、若い雄牛が宝住寺を守ってくれることでしょう。

 「石の牛」の奥に見えるのが、世外さんの「牛のコレクション千体」を収める薬師堂です。

 石垣の中ほどに、「石段」が再利用されました。その上がり口には、「門柱」も再建されました。
 大正10年3月、第13世・貫道宜徹和尚の代に、井田千代蔵さんはじめ4名の寄付者により建立されたものです。
 今から90年前の先人の功積を再び顕彰することが出来、なによりの功徳になったと思います。

 今後は、いよいよ山門の再建に取りかかることになります。
 石段を登りきった左側に山門が、そして山門の左右に白壁の塀が出来上がる予定です。
 今年の末には竣工予定ですので、年明けには落慶法要を営みたいと考えています。
 来年は、先師・義海和尚の七回忌に当ります。義海和尚の夢見た、「平成の大改築」の完成も、いよいよ先が見えてきました。
 檀信徒の皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。 合掌。

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 10:16 AM  コメント (0)

山門等再建工事

 3月の檀徒総会でご承認いただいた山門再建等の工事は、5月18日にM’s house 村上建設様と契約を交わして以来2ヶ月が過ぎました。
 その間、上田秀芳園様による駐車場と本堂境界の石垣積み工事が順調に進んでいます。「生野石の乱れ積み工法」による石垣は、宝住寺の景観を一段と重厚なものにしてくれています。
 現在、国道側の石垣がほぼ積み終わり、鐘楼を取り囲む本堂側の石積と石段工事にかかっていただいています。

 今日は、総代さんによる寺院墓地への階段工事も行なわれました。ブロックによる3段の階段です。気温が36℃という非常に厳しい状況の中、頑張っていただきました。

 出来上がった石段です。明後日には使用可能となりそうです。

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女性部研修会

 3月7日、宝住寺女性部の研修会が行なわれました。
 役員さんからの提案で、内容は「おかゆの会」となりました。
 きっかけは、当山の「いきいき羅漢クラブ」で行なう坐禅会で差し上げている「おかゆ」が好評のようで、是非、おいしいおかゆの炊き方を教えてほしいという要望に応えるものとなりました。
 それなら僧堂(禅の修行道場)での食事作法も、あわせて体験しようではないかという話になり、私がおかゆに因んでお話をすることになりました。
 「五観の偈」などを唱えた後、感謝の心で閑栖寺庭の作ったおやゆに湯葉の一品も加わった、楽しい斎座(さいざ、昼食)をいただきました。

 その後は、役員さんの提案で、「ひとり一筆」の作品づくりを行ないました。
 ご本山妙心寺の開基・花園法皇のお言葉「報恩謝徳」から、「報恩」の二文字を一人が一筆づつ書きつなげ完成させるというものです。
 「報」の字は12画ですから、12人が一画づつ書くのです。因みに「恩」の字は10人で書き入れて完成です。
 下の写真は、「報恩」の二字が出来上がるようすです。

 「なるべく短い画がいい」とか云いながら、わいわいと賑やかでした。

 下は、ハネが決まったところです。

 1回目は鉛筆の下書きをなぞったのですが、何もないところに書くのが面白いということになり、2回目にはそれぞれの字に個性が出て来ました。

 出来ました。「ひとり一筆 心をつないで」、ゆったりとした、のびやかな字が書けました。

 研修会の最後は、会長の西村すみゑさんが作ってくださった「いちご大福」をいただきました。あわせて作り方もプリントしていただき、さっそく家でやってみようという声も上がりました。
 役員さん、参加された皆さん、ありがとうございました。

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 5:14 PM  コメント (0)

ダルマ忌・羅漢まつり

 去る11月8日、21年度のダルマ忌・羅漢まつりを開催し、50名程のお檀家さんが来山されました。
 達磨大師の塑像を祀った本堂には、中国・武漢国宝院の16羅漢の拓本も下げました。

 初めに、初祖ダルマ大師と梁の武帝との問答にちなみ、「してやった、ああしてやった、こうやった。やったやったで地獄行き」という俗謡を例にとり、見返りを期待しない無償の行ないの素晴らしさをお話しました。

 本堂でのダルマ忌に続き、大心字庭で羅漢さんに供養しました。
 中央に安置する、初転法輪の印を結ぶお釈迦様についてお話した後、18体の羅漢さんそれぞれに般若心経を唱え巡りました。

 おかげさまで、今年も盛大に法要がお勤めできました。
 ご随喜いただいた、西福院さんに感謝申し上げます。

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 8:14 PM  コメント (0)

ご詠歌の秋

 天高く馬肥ゆる秋となりましたが、寺院にとって秋は、ご詠歌のシーズンといった感じです。
 去る25日、宝住寺と心田院のご詠歌講の皆さんで、ご本山妙心寺でのご詠歌大会に参加してきました。
 ご承知のように今年は、開山さま無相大師の650年遠忌に正当します。第59回を迎えた本山大会には、全国から5千名余りのご詠歌会員さんが集まり、盛大にご詠歌大会が開催されました。
 今年は通常の登壇の他に、遠忌の特例として、会員が開山堂内で奉詠することが許されました。心田院と宝住寺の26名も、「開山無相大師第二番のご詠歌」を献詠させていただきました。

 下の写真は、翌26日、京都両丹教区青年僧の会(RSK)詠道部で登壇した面々です。上記の第二番のご詠歌と、「みほとけはご詠歌」を奉詠しました。

【RSK詠道部】

【RSK詠道部】

 帰綾して数日経った28日、今度は綾部西国観音霊場主催の、綾部市各流奉詠大会が開かれました。
 場所は、例年の中丹文化会館です。12ヶ寺が参加され、金剛流、梅花流、そして花園流、それぞれに特色あるご詠歌を奉詠されました。
 どのお寺でも、会員数の高齢化や減少にお困りの様子でした。

【宝住寺詠歌講】

【宝住寺詠歌講】

 上は、宝住寺の登壇風景です。心田院の講員さんも、立派に奉詠されました。
 また、この日の午後は綾部市仏教会主催の仏教講演会が行なわれ、およそ500名の聴衆がご来場くださいました。
 講師は、我が京都両丹教区の林学道妙心寺派花園会本部長です。
 「心豊かに生きる」と題してお話いただき、仏教の教えを日々の暮らしの中で活かすこと、実践することの大切さを、ユーモアを交えて楽しくお話しくださいました。

【林学道 師】

【林学道 師】

 ご詠歌にしろ講演会にしろ、私たちがその気になれば、仏教の奥深い教えに出会うチャンスはあるはずです。
 仏教との出会いの場を作るのが僧侶の役目、教えを伝えるのが和尚の使命です。
 あらためて、更に精進するぞと、決意したこの秋でした。 
カテゴリー: 宝住寺の出来事, 心田院の歳時記 — 住職 11:09 AM  コメント (0)

石段づくり

 快晴の21日、薬師堂裏の墓地へ向かう階段の普請を、総代さんのご奉仕により行なっていただきました。
 それまでの木製の階段はくさってしまい、危険な状態が続いていたのです。今回はコンクリートと鉄の杭で設置します。

 ガラガラの石ばかりで掘りにくい場所でしたが、黙々と作業してくださいました。

 完成後の記念撮影です。
 暑い陽射しの中、立派な階段を整備していただき、本当に有り難うございました。

 臥牛庵の脇から、檀家さんの墓地を経て寺院墓地へと続く階段は、絶妙の曲線を描き完成しました。 

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 7:31 PM  コメント (0)

本山団体参拝

 10月10日(土)、快晴に恵まれたこの日、京都両丹教区第3部の、妙心寺開山・無相大師(むそうだいし)650年遠諱(おんき)団参が行なわれました。
 バス11台、総勢440余名の大参拝団です。
 宝住寺と兼務する心田院からは52名が参加し、少し窮屈でしたが1台のバスで参加しました。

 本山到着後は、「阿じろ」の特製精進料理をいだだきました。二の膳まで付いた心尽くしのお料理を、全員が大方丈でいただく様子は壮観なものでした。

 昼食後は記念撮影をし、いよいよ法堂(はっとう)での650年遠諱法要です。
 この日導師をお勤めになられたのは、京都八幡・円福寺の蒼龍窟(そうりゅうくつ)加藤月叟老大師です。
 私が東京で学生時代を過ごした練馬・広徳寺の洗心寮で、同室させていただいたお方です。
 管長さまに代わり、立派に導師をお勤めになられました。

 この前の遠諱は600年遠諱。私がまだヨチヨチ歩きの頃でした。当時は祖父が本山重役として参加したそうです。
 この次の遠諱は50年後の700年遠諱。私はもうこの世にはいないでしょう。
 大古から一度も途絶えたことのない私のこの命。その尊さ有り難さに感謝し、次の世代に伝える使命を実感させられた法要でした。
 大勢の檀信徒の皆さまと報恩謝徳の心を共感し、開山さまとの勝縁を結ばせて頂けた一日でした。

カテゴリー: 宝住寺の出来事, 心田院の歳時記 — 住職 2:58 PM  コメント (0)

送り火

 8月16日は精霊送りの日です。
 綾部町区仏教会では、由良川の水質を保全するため、例年のとうろう流しを、「たいまつ行列」による「送り火」に変更しました。

 初めに、幹事寺院・正暦寺さんの不動堂で読経し、中たいまつに採火。石段を下り由良川河畔に移動します。
 河畔では、中たいまつの火を行列用の大たいまつ、そして参加者銘々の小たいまつに点火しました。

 行列は山伏を先頭に、導師→大たいまつ→寺院→そして参加者の順で進みます。

 途中、金剛流と花園流のご詠歌が奉詠される中、一行は並松から綾部橋を渡り、我が味方町へと進みます。

 由良川の水面には、たいまつの火がゆれています。

 送り火の祭壇は、笠原神社近くの河川敷です。
 およそ400名余りの市民の皆さまと共に、精霊をお送り出来た安堵感と、今日在りますことの有り難さを共感することができました。
 お世話になりました皆さま、本当に有り難うございました。     合掌

 綾部の文化財を守る会のなべちゃんによる、レポートも是非ご覧ください。

 「精霊送り火の松明行列(300本)が盛大に逝く夏を惜しむ1-2」
  http://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/736.html
  http://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/737.html

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 9:53 PM  コメント (0)

お施餓鬼

 8月14日は、宝住寺の山門施餓鬼(さんもんせがき)の日です。
 山門施餓鬼とは、お釈迦様とその十代弟子のひとり目連尊者(もくれんそんじゃ)の因縁に基づきます。

 お盆に当り、この私に「いのち」をつないでくださったご先祖さまに供養・感謝し、その上さらに、誰にも供養されず苦しんでいる「たましいたち」に水やお米を施すのです。
 自分がいただいたこの「いのち」に、感謝することを知らない人もいる現代。お施餓鬼の行事は、慈悲・感謝の実践として大切な経験であり伝統だと思います。

 おかげさまです。有り難う。

 今ここに存在することへの感謝が、自然に口から出る生き方をお施餓鬼から学びたいものです。

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 9:03 PM  コメント (0)

久遠塔合同供養

 お盆を目前にした10日、久遠塔(くおんとう)に納骨された方々の合同供養をお勤めし、関係者と総代さんたちにご参列いただいた。
 あいにくの雨模様だったが、去る8日に宝樹会と女性部60名の皆さんにより清掃していただいた大心字庭をバックに厳かに法要が執行でき、その後は和やかにお互いの交流もできた。

 少子化、また国際化の時代、どのようにして自己の命のルーツである先祖のお墓を護ってゆくか…、これは大きな問題である。
 多少なりとも、問題解決の糸口が提供できればと考えている。

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 5:35 PM  コメント (0)