迎春準備

 小春日和の30日、客殿の玄関にもしめ縄を飾り、迎春の準備が整いました。宝住寺では、元旦の11時から新年互礼会を行ない、檀家の皆さんと一年の無事を祈り修正会(しゅしょうえ)をお勤めします。
 
裏庭では、池の水面を風がわたり、まんりょうの実が揺れています。
 
 

カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 2:41 PM  コメント (0)

雪景色

 文字通りの師走、毎日バタバタと掃除や迎春準備で走り回っておりました。
 目覚めて見ると、今年二度目の雪。向いの国土交通省の綾部出張所は、夜っぴて除雪に追われていたようす。ごくろうさまです。

〈井根山遠望〉
〈井根山遠望〉
 本堂裏山のクヌギの木は、まるで樹氷が付いたように枝の一本一本が白く輝いています。
〈大心字庭裏山〉
〈大心字庭裏山〉
 年末年始の天気予報は雪マーク。除夜の鐘が気がかりですが、どうぞ大勢でご来山ください。
カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 11:02 AM  コメント (0)

いきいき羅漢クラブ#13 「白隠忌と写経の会」

 12月11日は、禅の要を解りやすく説いた『坐禅和讃』で知られる、白隠禅師(はくいんぜんじ)の命日です。第13回のいきいき羅漢クラブは、この白隠さんの法要と併せ、13名が参加して写経の会を行ないました。
 
〈白隠禅師の自画像〉

〈白隠禅師の自画像〉

 上の写真が白隠さんの自画像です。画の上には自作の賛があります。賛に向かって左上に関防印(かんぼういん)がありますから、そちらから読み始めます。

千佛場中千佛の嫌と為り (せんぶつじょうちゅう せんぶつのけんとなり)
群魔隊裡群魔の憎と為る (ぐんまたいり ぐんまのぞうとなる)
今時默照の邪党を挫き (こんじ もくしょうのじゃとうをくじき)
近代断無の瞎僧を鏖にす (きんだい だんむのかっそうをみなごろしにす)
者般醜悪の破瞎禿 (しゃはん しゅうあくのはかっとく)
醜上醜を添う又一層 (しゅうじょう しゅうをそう またいっそう)

 これは、徹底的な見性(けんしょう=悟り)を主張する白隠さんが、当時広がっていた盤珪禅師(ばんけいぜんじ)の亜流である「平実禅(へいじつぜん)」と、隠元禅師(いんげんぜんじ)の流れを組み「持戒と念仏で事足りる」とする一派を邪党と評し、徹底克服するという覚悟が表わされています。

〈心静かに写経する皆さん〉
〈心静かに写経する皆さん〉

 それにしても、ギョロッと大きく見開いた眼と大きな肩が印象的です。白隠さんの容貌について弟子の東嶺円慈(とうれいえんじ)は、虎視牛行(こしぎゅうこう)と表現し、虎のように眈々(たんたん)とにらみ、牛のようにのっしのっしと歩く。また、機鋒峻捷(きほうしゅんしょう)とも記し、白隠さんの姿を見ただけで修行者は震えあがり、近より難い思いにかられたと伝えています。

〈画面奥が白隠禅師の自画像〉

〈画面奥が白隠禅師の自画像〉

 白隠さんの命日に当り、その優しさと厳しさを、あらためて考えさせられました。

カテゴリー: いきいき羅漢クラブ — 住職 11:01 AM  コメント (0)

RSK托鉢 ~三輪空寂~

 去る12月3日、兵庫県の柏原市(かいばらし)に於いて、恒例のRSK(京都両丹教区青年僧の会)の「助け合い托鉢(たくはつ)」が行なわれました。当日は、絶好の托鉢日和。12名の会員が参加しました。
 托鉢とは、元はインドで修行者が城市や村落で食を乞う行(ぎょう)で、中国や日本の禅寺にも伝えられました。
 臨済宗の僧堂(修行道場)では、坐禅・作務と並び、乞食行(こつじきぎょう)として、大切な修行の一つに数えられます。現在では、お金やお米を布施していただくことが多くなっています。
〈参加会員で記念撮影〉
〈参加会員で記念撮影〉

 今回は、京都両丹教区の第5部のご寺院の協力をいただき柏原で行ないました。事前に案内を配布していただいたおかげで、多くの浄財をいただくことができました。
 この浄財は、大本山妙心寺の「おかげさま献金」に送らせていただき、災害等の義援金として国の内外に寄付させていただきます。

〈軒鉢する会員〉
〈軒鉢する会員〉

 托鉢の眼目は、「三輪空寂(さんりんくうじゃく)」です。浄財を施す人(施者=せしゃ、能施とも)と、それを受ける人(受者=じゅしゃ、所施とも)、そして施されるもの(施物=せもつ)の3つが、空(くう)であり、清浄(しょうじょう)であることが大切です。
 「私がこれを誰それに布施するのだ」という思いがあるうちは、布施された浄財は、我執(がしゅう)にまみれた不浄のものでしかない。さらりと渡してさらりと去り、何の思いも残さないというのが最上の布施であるとされます。

〈ご喜捨を受ける会員〉
〈ご喜捨を受ける会員〉

 托鉢は、一軒一軒の玄関で『四弘誓願(しぐせいがん)』を読む、軒鉢(けんぱつ)の形式で行ないました。
 小さいお子さんから、お年寄りまで、多くの方にご喜捨いただきました。

〈托鉢を終え雁行する会員〉
〈托鉢を終え雁行する会員〉

 柏原の皆さん、本当に有難うございました。  合掌 m(_ _)m

カテゴリー: つれづれ日記, 禅語あれこれ — 住職 8:57 AM  コメント (0)

房舎施(ぼうしゃせ) ~無財の七施より~

 以前のブログで、”無財の七施”から「身施(しんせ)」を取り上げました。
 その後、大阪のNHKテレビで、難病の患者を世話する家族のために、非常に安価で宿泊できる部屋を提供する、「京都サポートハウス」の活動がレポートされました。
 この活動は、まさに”無財の七施”の「房舎施(ぼうしゃせ)」に当たると思いますので、紹介させていただきます。

 ”無財の七施”とは、お金にはかえられない七つの菩薩行(ぼさつぎょう)のことをいいます。
   ①身施(しんせ)=身体による奉仕をすること。 
   ②心施(しんせ)=人や他の存在に、感謝の心で接すること。
   ③眼施(げんせ)=やさしいまなざし。
   ④和顔施(わげんせ)=おだやかで柔和な笑顔で人に接すること。
   ⑤言辞施(ごんじせ)=思いやりのこもった温かい言葉をかけること。
   ⑥床座施(しょうざせ)=自分の席をゆずること。
   ⑦房舎施(ぼうしゃせ)=我が家を一夜の宿に貸すこと。
                  転じて、温かいおもてなし。

〈真紅の紅葉〉
〈真紅の紅葉〉

 7番目が、房舎施(ぼうしゃせ)です。
 「京都サポートハウス」は、難病のお子さんを幼くして亡くされた方が主催される活動です。ご自身の経験から、企画されたとテレビは伝えていました。
 その内容は、京都大学病院の近くにアパートを用意し、入院されている患者の家族が、自炊して滞在できる部屋を提供するというもので、部屋の使用料は、日額で1000円。患者家族の経済的な負担を、大きく軽減してくれるシステムです。
 しかし、部屋を用意するといっても、費用の掛かることです。一体、どのように会を運営しておられるのでしょうか。報道によれば、不要になった本やCDを無償で提供してもらい、それをネットオークションで販売、その収益で運営するということのようです。
 我が家ではないものの、困っている人々に安価で宿を提供しようという試み。まさに、文字通りの房舎施であると言えます。
 「京都サポートハウス」を利用させてほしい、あるいは、運営資金の一助に不要になった本やCDを提供したいと思われる方は、一度、下記にアクセスしてみてください。

 京都サポートハウス   http://blogs.yahoo.co.jp/ryhnk143

カテゴリー: 禅語あれこれ — 住職 10:37 AM  コメント (0)