自然が癒してくれる

 今年も境内にキキョウの花が咲いた。純白のキキョウである。花言葉はいくつもあるが、「変わらぬ心、変わらぬ愛」という。
 以前にも書いたが、「年々歳々花相似たり」で、花々は変わらぬ命の輝きを見せてくれる。

 ところで、今年上半期の自殺者が発表され、昨年に比して4.7%増の1万7000人超で、過去最悪だった2003年(3万4427人)に迫るペースとなっているという。理由は個々にあるのだろうが、景気の落ち込みも影響しているとみられている。 

 HPに、「ストップ 自死!」と掲げているが、それは身近に起きた自死を知って以来のことである。何とか、不幸な出来事を一件でも減らしたいのだ。

 先日、同級生が来山し、本堂裏の大心字庭を見て云うには「癒されるなー」と。私自身、ボーッとベンチに坐り、鯉や鳥、虫や花々を眺めているだけでホッと救われる時がある。

 心が疲れたら、自然の中に身を休めてみてはどうだろう。変わらぬ心、変わらぬ愛で、あなたを包み癒してくれるはずだ。

カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 11:57 AM  コメント (0)

忘れ草 ~ヤブカンゾウ~

 昨日のブログに、名前未詳で掲げたこの花。幸いにも、”花博士”にまたまたご教示いただけた。
 薮萱草と書いて、ヤブカンゾウ。ユリ科の多年草で、古くに中国から入ってきた。一重に咲くのがノカンゾウ、八重の花はヤブカンゾウと云う。朝に開き夕べにはしぼむ、はかない一日花である。
 別名は、忘れ草。『神農本草』という書物にも、「萱草、憂いを忘れしむ」と出る。 (写真をクリックすると拡大します)

 『万葉集』にも、萱草を詠んだ歌がある。
○萱草(わすれぐさ)わが紐(ひも)につく香具山(かぐやま)の
     古(ふ)りにし里を忘れむがため
          *大伴旅人(おおとものたびと)
九州・太宰府に赴任してもなお、奈良の都が忘れられない。望郷の思いを忘れようと詠んだ歌とされる。

○萱草(わすれぐさ)わが下紐(したひも)に着(つ)けたれど
     醜(しこ)の醜草(しこくさ) 言(こと)にしありけり
          *大伴家持(おおとものやかもち)
恋人への思いを忘れようと「忘れ草」を身につけてみたが、かえって思いは募るばかり。忘れ草のことを、「醜草(しこくさ)」と抑下している。

往古から、憂い悲しみを忘れたいとき、人はこの花に思いを託してきたのか…。

カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 3:07 PM  コメント (0)

大暑目前なるに…

 二十四節気で、暑さの盛りを云う大暑は、今年は23日。百日紅が彩りを増すとあるが、当山の百日紅にはまだその気配がない。
 そろそろ梅雨明けしてもよさそうだが、梅雨前線は北へ南へといそがしく動き、なかなか消滅しそうにもない。

 ところで、きゅうり封じ薬師大祭以後、ゆっくり花を眺める暇もなかったが、やっとカメラを持つことができた。
 下は、キンギョソウだ。夜店ですくった金魚が懐かしい。

 次の名は未詳。よく見かけるのだが…。今更ながら不明を恥ず。

 最後はムラサキシキブの花だ。秋には紫に輝くたくさんの実をつける。

カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 5:49 PM  コメント (0)

慈眼寺・孝宗和尚一周忌

 昨年8月に遷化された、慈眼寺第四世・伊藤孝宗和尚さまの一周忌が、お盆の時期をさけて早めに勤修されました。
 師は、厳しさの中にも優しさと、肩肘はらぬ気さくさを兼ね備えた先達で、私もいろいろとお世話になりました。
 後住がまだ見つからないという残念な状況ですが、今こそ総代さまを中心に結束し、「私たちの菩提寺は、私たちが護る」という決意でご精進いただきたいと思います。
 第3部の一寺院として、微力ながら応援させていただきます。

 写真は、孝宗和尚の頂相です。

カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 5:16 PM  コメント (0)

若狭霊場巡拝

 7月10日、綾部西国観音霊場会の渉外部により、恒例の若狭観音霊場巡拝が行われ90名が参加しました。
 若狭霊場は、33所に特別霊場の石観世音を含め、34ヶ寺から成っています。私は会長として先達の一人に加わり、8ヶ寺を巡りました。
 それぞれの寺院では、丁寧にお寺の歴史や観音さまの由来をお聞かせ頂きました。
 下の写真は、第30番・高浜町の馬居寺(まごじ)の参道を行く参加者です。
 下は、大雨の降る最中に到着した第26番・名田庄の檀渓寺(だんけいじ)で、ご住職のお話を聞く一行です。
 お世話になったご寺院方に、衷心より御礼申し上げます。有り難うございました。
 機会がありましたら、綾部西国にも是非お越しください。
カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 9:36 PM  コメント (0)

きゅうり封じ 無事円成!

京の夏の風物詩、きゅうり封じ・薬師大祭を7月8日お勤めしました。

未明からの雨が気がかりでしたが、これも慈雨だと思ったところ、おかげで昼を待たずに上がってくれました。

ご祈祷したきゅうりと合わせ授与する護符も、全国各地へ分散してゆきました。

綾部の文化財日誌もご参照ください。
http://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/655.html

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 7:44 PM  コメント (0)

ハス開花

 きゅうり封じ薬師大祭を明日に控えた7日、池のハスが開花しました。
 例年以上に、多くの蕾が見られます。最初に咲くのは、たいていこのピンクの大輪です。

 全国的に、ミツバチに異常が見られると聞きますが、このミツバチは元気に花粉にまみれていました。

 「久遠塔」のやすらぎ地蔵さんにも、彩りが添えられました。

カテゴリー: つれづれ日記 — 住職 1:10 PM  コメント (0)

薬師如来のご遷座

 去る4日朝、きゅうり封じ薬師大祭を8日に控え、役員さんのご協力により薬師如来のご遷座を行ないました。
 当山の薬師如来は、等身大のヒノキの一木造りです。
 その重いこと、重いこと  ( ̄ー ̄;

 白布で被い、輿(こし)に乗せて遷座する様子は、綾部の文化財日誌の7月4日付け、
「臨済宗妙心寺派の古刹羅漢山・宝住寺の年に一度の『きゅうり封じ薬師大祭』のため御像は4日本堂へご遷座」という、長いタイトルの記事に掲載されています。是非、ご覧ください。

綾部の文化財日誌
http://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/650.html

 ところで、上の花はカンナです。
 釈尊を妬んだ悪魔が大岩を投げたところ、そのカケラが釈尊の足に当り指が傷つきました。そこから流れた血は大地に染み込み、紅いカンナを咲かせたというお話があるようです。

 そのためでしょうか、ダンドク科に属するカンナの母種は、梵語(サンスクリット)で檀特(ダンドク)と云います。因みに、檀特山(ダンドクセン)は、釈尊の前生である須大拏太子(しゅだいなたいし)が修行された山の名です。また、漢名では曇華と云うそうです。

カテゴリー: 宝住寺の出来事 — 住職 11:37 PM  コメント (0)